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拾年人ぼかし
「拾年人ぼかし」・・・・・・

これは「十年一昔」にひっかけた松竹新喜劇の題目である。

あれはもう20年以上前のことだが、確か大阪では土曜日の昼からTVで松竹新喜劇を放送していた。
僕は学校から帰ると(ひょっとして日曜日か??)しばしばその放送を見ていた。

ある日何気なくそのTVを見ていると「拾年人ぼかし」と題した演劇をやっていた。
まだ藤山寛美さんが元気でバリバリだった頃だ。もう一人の主役は曾我廼家文童さんだった。



物語は文童さん演じる(仮称:英二)と寛美さん演じる(仮称:常吉)との話である。
舞台は江戸時代のおおさか。

英二はとても貧乏ながら誠実で優しい男だった。
ある日雨の降る日にずぶ濡れになった乞食が寒そうにうずくまっているに気付いた。

英二はとても心優しい青年だったので、「寒そうやなぁ~、おっちゃんうちにくるか?狭いけど俺一人やし
寝るくらいやったら何とかなるで~」と常吉に声を掛けた。

常吉はほとんど何も喋らない。
言われるままに心優しい英二について行き2人の生活は始まった。

やがて、英二は籤に当ったりバクチが上手く行ったりで大金を手に入れることになる!!
事業にも手を出し全てが上手く行き大金持ちになった。

英二は非常に派手になり大きな家に住んで着る物も身につけるものも全てが贅沢を極めた。
一方、常吉は出会った頃のままの姿で乞食そのもので見た目にも汚かった。
そんな常吉を英二は次第に疎ましく(うとましく)思うようになり罵声を浴びせたり時には暴力もふるった。
あんなに仲良かった2人。でも英二は大金を手に入れたことにより人が完全に変わってしまった。

10年経ち、事業もこのまま上手く行くかと容易に考えたが、英二の人格が変わるにつれて、
また常吉への気持ちが変わるにつれて事業は先に進まなくなった。
ついに英二はイライラして、「お前みたいな汚いのがおるから、この店が繁盛せんのや!お前なんか
出て行ってしまえ!え~い、汚い!もう出て行け~」と常吉を家から放り出そうとしました。

もうそこには10年前の優しかった英二の面影は一欠けらもありませんでした。
常吉は本当に悲しそうな目をして、黙って英二の家から出て行こうとしました。
そこに、お店にいた常吉と中の良かった奉公に来ていた貧しい娘が、
「そないやったら家においでや~。おっちゃん寝るとこもないんやろ??
おっちゃん一人やったら、寝るくらいなんとでもなるから~」と実に気持ちの優しい娘が放り出された
常吉の手を取り、歩いていったのです。

その瞬間です。英二の元に凶報が来ます!なんと一番大きな本店のお店が丸焼けになって
財産ともども無くなってしまったと言うのです。10年間積み上げて来たものが虚しくも崩れ落ちます。

逆に常吉の手を引いた娘は、早速小判を拾います。
「やぁぁ、おっちゃん!こんな見た事ない小判なんか拾ったわぁ~!なんかおっちゃん福の神みたい!」
娘は頬を赤らめます。

その光景を見ていた英二は、はっっと我に返ります。
「お・お・お・お前やったんかぁ~~、お前がぁ~~、うぅぅ~~行かんとってくれぇ~~」
大きな声で栄吉に声を掛けますが、もう栄吉には聞こえません。

やがて、栄吉は娘に手を引かれ彼方に消えて行きました。



物語は実に簡単な展開です。うる覚えで書いたので間違っているかもしれませんがこんな話です。
僕はこの新喜劇を見たくてVTRを探しましたがVHS、DVDどちらにも発売はなく再放送もないようです。

そして、このお話の作者である渋谷天外さんにメールを送りました。
しかし、再演の予定もないそうでちょっとガックリしました。

もし、寛美さんと文童さんとのこの時のVTRがあったら是非見てみたいです。



人間、生まれつきの悪人は一人もいません。
何事も初心を忘れず、足元を見失わずにゆっくりでいいから歩いて行きたいものですね。
by eos1d3 | 2011-11-13 10:06 | 徒然に | Comments(0)
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