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YAMAHA L-5
2013年 12月 10日
長いことフォークギターを弾いていると、買うことも見ることも好きになる。
そこでギターの材質についていろいろ調べるのだが、現在一番高価とされているのは ブラジル産のローズウッドである。ブラジリアンローズウッドと呼ばれ通称ハカランダとして 現在では最高級ギターとされている。 一般的に昔のギターは普通にハカランダが使われている。 最も有名なMartin社では1800年代からギターを作っているが、ずっとハカランダが 使われている。それは、一番簡単に手に入り、いい音がするからに他ならない。 ところが、あまりにハカランダばかりを伐採するために枯渇の道に行き着いてしまった。 それが、ちょうどMartin社では有名な1969年である。 この年を境にブラジル産ローズウッドはインド産ローズウッドに移行されて現在に繋がっている。 日本のギターメーカーも現在でハカランダを使ったギターを販売しているのは数少なく、 YAMAHAではLL86というギターが150万円以上にもなっている。 さて、表題のYAMAHA L-5と言うのは既に40年近く前のギターですが、カタログではコーラルローズと 明記されている。40年前と言うと1973年でこの頃既にハカランダは高級木材になっていたので、 日本製のギターもそれにならった。 このL-5はLシリーズの中でも一番安いモデルだったのでバック材は合板であるが、 コーラルローズと呼ばれるローズの中にハカランダが若しくはハカランダに近いローズが含まれていると 昔から勘ぐっている。 この同じL-5を見ると上のものはよりハカランダに近く下のはコーラズローズそのものに見える。 この上位機種のL-8はパリサンドル単板でL-10はハカランダ単板であることから、 その上位機種には成りえなかった木材の一部をラミネートにして合板にしバック板に使ったと思っている。 そう言う風に見ると、ギターも非常に楽しい。 逆に、ハカランダと書いていても、「これが本当に??」と思うものも多い。 間違いなくハカランダを使っているのは、1969年以前のMartin 21系,28系,D35,D41,45系である。 これらの木をたくさん見ることにより、どれがハカランダかそれとも他の木材かなんとなく分かる気がする。 どうでも、いいことかもしれないが趣味とはそう言うことで、たくさんのハカランダのギターをWEBで 見ながら、夜長を楽しむのも悪くはないだろう。
by eos1d3
| 2013-12-10 19:57
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