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写真の種類
2018年 05月 04日
色んな写真を見るにつれて、つくづく写真は何種類かに分けることが出来ると確信する。
① その日、その時、その瞬間しか撮れないもの。(イベント系) ② 時間、季節、天候、太陽の角度等、撮影者が自由に選択できるもの。(風景系) ③ ②ほどの長期時間がなく、ある一定の期間が決められているもの。 写真を撮る上でこれらの条件を頭に入れる事は非常に重要である。 何のどういった被写体をどのように撮るかを考えたときに 真っ先に思い浮かぶのはいつ撮るかである。 その「いつ?」がものによって全く違う、だから最上の「その時」を考えなければならない。 まず、①の場合である。 例えば、サーキットでSUPER GTの決勝を撮る。 決勝の日程は決まっており、天候や気温等は撮影者は選ぶことが出来ない。 しかもチェッカーの瞬間はどの撮影者に対してもその一瞬でしかない。 そのマシンを重ねた写真を撮るのであれば、その確率も低くなり一瞬の瞬間を切り取る 必要がある。 写真は2010年の鈴鹿開幕戦のチェッカーの写真。この写真を観客席から撮るには、 ほぼポジションが限られて、チェッカーに合わせてこの場所に行く必要がある。 天候等の条件は全く選べない。 もちろん、マラソンのゴールの写真も、自分の子供の運動会のカケッコの写真もそうである。 こういった写真は、一瞬のチャンスを待つしかない。 次に②の場合は、簡単に言えば風景写真である。 風景は基本的にその場所を動かないので、撮影者が好きなときに撮る事が出来る。 雪のシーン、雨のシーン、空がきれいなとき・・・・・・etc。 上級者の中には、自分の意図する1枚の風景写真を撮るのに、何日も同じ場所に通うこともあるだろう。 まさに、精神力との勝負とも言える、昔から通知表に「落ち着きがない」と書かれていた私には 最も苦手とするのが風景写真である(笑) これは、何年かぶりに大阪市内に雪が積もった時に撮った大阪城である。 こういった写真は、①とは逆に全く撮影者が日程を選ぶことが出来ない。 そして、③は期間が設定されているゆり園や菖蒲園といった花関係の撮影等である。 例えば期間が1ヶ月ある(多くは花の寿命によって決まる)として、開園時間が9~16時とすると 季節によっては、どうやっても夕焼けと絡めないとか、太陽の向きによって撮りたい方向が逆光になるとか の制約を受けてしまう。今年行ったゆり園はまさに歯がゆかった。 雲が真っ白で空が真っ青で澄んでいる日に限って仕事があり撮影に行けない。 自分が予定していた日曜日は全部曇り・・・・・と言った具合である。 風景や花を撮るときに、雲の形や空の表情は非常に大事であり、その表情が写真の良し悪しを決めて しまうときも少なくないと考えます。 私はいつも考える。 「あの景色はあと30日以内に行かないとなくなってしまう。でも、 もっと空がきれいで空気が澄んでいる瞬間にいこう」と・・・・・・。 しかし、働いている者にとって実際はそうはうまくは行かない。 何気なく仕事で運転中に見上げた空の色、雲の形、夕陽の美しさが、 「その瞬間」であることは誰もが何度か経験している事である。 そしてそれは残念なことに、「その瞬間」にはあの景色の場所には行けない事に 気付く「瞬間」でもある。 日ごろ、仕事があり日曜日しか休みのない私にとって、②のような写真が狙える立場に ある人は羨ましいと思う反面、いやっ、本当に難しいのは①のような写真の決定的 瞬間を撮る事だと、自分を納得させるしかないのであった。
by eos1d3
| 2018-05-04 19:12
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